ひとりサイクリング 多摩おいしいもの買い物の旅

八王子某所~多摩境のパン屋さん~尾根緑道~南大沢~野猿街道~長沼の珈琲豆屋さん~浅川沿いのサイクリングロード~八王子某所

走行距離18.3キロ 積算距離809.3キロ

珈琲豆がなくなっていた。半ばカフェイン中毒の私には必需品である。いつもなら、珈琲豆屋さんにPCで注文し、配達してもらうが、自転車で買いに行くことにした。ついでに、おいしいパン屋さんにも寄ることにした。もう一つついでに、緑道を走り、お花見もすることにした。

chikute.jpg薄曇り。自転車には良い天気である。
まず、大通りを数キロ走り、多摩境にあるパン屋さんへ向かった。友人の○○さんに一度連れて行ってもらってから、やみつきになった。なんて表現していいのかな、とても複雑な味わいなのだ。ベースの生地は、表面が堅く、中は黒っぽくて、ずっしり、もっちり。小麦の旨みが濃くて、自然なほの甘さ、かすかに酸味がある。とても美味しい。
お店は、住宅街の一画にある。住宅を改築した、こぢんまりとしたかわいらしいお店だ。店に、お客さんが3人入ると、店がぎゅうぎゅうになるぐらい小さいので、外にはいつも人が並んでいる。各種、少量づつ作っているようで、どんなパンがあるかは、行ってみないと分からない。それも楽しみのひとつ。
自分の番になり、お店に入ると、黒カンパーニュと、マロンパン、豆パンが焼きたてだった。私は、この3種が好きだが、3種が全部揃っているのは、はじめてだ。しかも、焼きたて~。わ~い、ラッキー。今晩、スキークラブの各自持ち寄りの飲み会があるので、この3種をホールごと買う。ワインにも合う。

パン屋さんを出て、尾根緑道に入る。尾根緑道は多摩丘陵の尾根づたいを走る道だ。木々が繁り、四季折々の花も咲く。自動車・バイクが入らないので、自転車にはもってこいの道だ。桜(ソメイヨシノ)は、もうだいぶ散っていたが、遅咲きの桜が見頃だった。やっぱり、この道は、何度走っても、気持ちがいいなぁ。
途中の展望台で一休み。デイバッグから小麦の匂いがほわ~と立ち上ってくる。我慢できず、街を見下ろしながら、さっき買ったパンを少しかじった。なんて、しあわせ~な気持ちなんだろう。そうだ、このパンを食べると、いつも、ほえほえほえ~って感じになり、しあわせ~な気持ちになる。不思議だ…。
それから尾根緑道をひた走り、南大沢で緑道を出て、珈琲豆屋さんに向かった。

珈琲豆屋に行くには、丘陵を一つ越えなくてはいけない。野猿街道に入ると、ひたすら上り道がつづく。慣れた道だが、いつもよりきつく感じた。息がゼーゼーハーハー、時速は6-7キロぐらい。遅すぎ…運動不足を痛感した。
上ったら下る。一気に下り降りると、珈琲豆屋はすぐそこだ。

ここの珈琲豆屋さんは、フレッシュで、おいしい。時々、ちょっと変わった豆も入るのも楽しみ。店長とは顔なじみだ。店長はおいしいもの好きで、スキー好きである。さっき寄ってきたパン屋さんの話とスキーの話で盛り上がった。
新しい豆がたくさん入っていた。キリマンジャロと、東ティモールを買う。ここのキリマンジャロは酸味が比較的抑えめで、好きだ。東ティモールも、毎年この時期に入荷する。苦さと酸味のバランスが良く、甘みがある。東ティモールが入荷している時期は、私の定番コーヒーだ。

珈琲豆屋から出ると、空がどんより…雲行きが怪しくなっていた。丘陵越えを避けて、丘陵をぐるっと迂回する道で帰ろうと思っていたが、遠回りしていたら、雨が降りそうだ。予定を変更し、川沿いのサイクリングロードを少し走り、来た道より、やや穏やかな上り道から丘陵越えをする。やっぱり、ちょっとキツクて、いつもより軽いギアに入れてしまった。普段なら時速10キロぐらいで走る上り道だが、今日は7-9キロぐらいだったから、ノロノロだ。
そして、自宅に到着した途端に、ぽつらぽつらと雨がふりはじめた。ぎりぎりセーフ。

コーヒーを淹れ、まだほの温かいパンを食べた。あ~。ぜいたくだなぁ、こういうの。

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