オンデマンドのスクリーンサイズ

先日、「シベールの日曜日」のスクリーンサイズ疑惑について書いた。
もう一度見直したら、冒頭に、「スクリーンサイズを修正してます」という内容の英語字幕が入っていた。日本語訳なしだったので、気が付かなかったよ…。
やっぱり、そうだったかと、ひとまず納得した。
気を取り直して、今日はデビット・リーン監督「ドクトル・ジバゴ」を観ようとした。しかし、これもスクリーンサイズが、1:1.33のスタンダードなのである…(‐_‐)。「シベール…」のような、断り書きも付いていない。
デビッド・リーンの大作に、スタンダードってありえないでしょ?。もう一度、オープニングを出してみる。冒頭、配給会社MGMのライオンが吠えるところ。よく見ると両端の文字が切れている…。これもトリミングか。デビット・リーンの作品は、ちゃんとシネマスコープ(1:2.35)で観たい。「シベール…」のように、観る機会がほとんどない映画ではないので、オンデマンドで観るのを止めた。
一体、オンデマンドのスクリーンサイズってどうなってるんだ?。
気になって、いろいろと試してみる。分かったことは、比較的、最近の映画は、ビスタ(1:1.6~1.8)か、シネスコで、ほぼオリジナルのサイズだと思われること。しかし、古い映画になると、いい加減なこと。同じデビット・リーン「戦場に架ける橋」はビスタだった。たぶん、オリジナルはシネマスコープじゃないかと思う。そして「ベン・ハー」が、スタンダードだった…。シネスコというワイドな画面を活かした最初の名作だ。スタンダードの「ベン・ハー」なんて、「ベン・ハー」じゃなーーーい!。
テレビも9:16が増えてきたけれど、3:4も多いから、シネスコやビスタは、スタンダードにトリミングした方が見やすい、というのも分からないわけでもないけど。スクリーンサイズなんて、細かいことを言うようだけど、やっぱり、シネスコで撮るのは画づくりに狙いあるからだと思うし、私は、なるべくオリジナルで見たい。例え、上下が黒く塗りつぶされ、画面が小さくなっても。

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