夜のサイクリング ホタル探しの旅

八王子某所~稲城市・上谷戸川~八王子某所
走行距離 12.9キロ  積算距離 831.4キロ
隣の隣の市の住宅地に、蛍の生息地があるらしい…。噂を聞きつけ、サイクリング友だち3人で、夜のサイクリングを決行した。距離は往復10キロちょっ と。自転車で、ちょこっと行って帰ってこられる距離だ。
午後7時出発。まだ明るく、夕焼けがきれいだ。が、15分も走ると、すぐに暗くなる。舗装道を、ゆっくりと走る。目的地までは、ゆるやかな丘陵を上っては下り、上っては下り…。この辺りは、どこへ行くにも丘陵だらけだ。夜風が気持ち良い。
目的地に着いた頃には、すっかり暗くなっていた。
住宅街のなかを、幅1-2メートルの川が流れている。岸辺にはうっそうと草が繁り、親水公園として整備されていた。地域住民が、ゲンジボタルの幼虫を放流し、育て、復活させたらしい。噂が噂を呼び、人がたくさん来ていた。川をのぞくようにしながら、行列をつくって、ゆっくりと歩いている。
わたしたちも、列に加わり、川沿いを歩く。カエルがガコゲコ鳴いている。東京に来てから、こんなカエルの鳴き声を聞いたのは、はじめてだ。田舎にいた時は、BGMのように聞いていたので、なんだか懐かしい気持ちになった。しかし…ホタルは、どこ?。目を凝らして、草むらをじっと見ても、分からない。あちこちで、いたー!とか、声が上がるけれど、分からない…。
しばらく歩き、橋の上から川を見下ろしていると、ポチポチと、黄色い光りが二つ三つと、草のなかで揺らめいている。ホタルだ。しばらくポチポチしていたが、その光りが、すーっと空中を飛び、闇に吸い込まれるように消えた。1匹飛び始めると、2匹、3匹と舞上がる。儚くて、きれいだ。30余年生きてきて、実はホタルを生で見たのは初めてだった。ちょっと感激した。初めてのホタルを見せて頂いた地域住民の方に感謝。
帰り道は真っ暗。慎重に前の人を見て走るが、対向車の強いライトで照らされると、視界がほとんどなくなる。前を走っていた○○さんが、白い洋服を着ていたので、かろうじて車間距離を、なんとか保つことができた。もし、暗い色の服だったら、ぜんぜん分からなかったと思う。そうか、夜は服の色にも気を配らないといけない。そういう私は紺色の服であった…反省。
途中、家庭的なフランス料理のお店で、夕飯をいただき、帰宅。夜のサイクリングと蛍、どっちも初体験で、楽しかったな。

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