春夏は「突然炎のごとく」のカトリーヌでいく。

春夏ファッションのテーマの話である。

服を買うときに何を買ったらいいか悩んでしまう。気に入った服を見つけるのは難しくないが、自分に似合うかどうか、手持ちの服とバランスのとれたコーディネートができるかまで考えはじめると、歩き回るだけ歩いて、何も買わずに帰ってくることもある。やみくもに探してもダメだということが、ようやく分かってきたので、テーマを決めることにした。

そのテーマを、フランソワ・トリュフォーの映画「突然炎のごとく」で、ジャンヌ・モローが演じるカトリーヌに決めたって次第である。

この映画は、1910年代から20年代のフランスが舞台。
カトリーヌは、最初は、コルセットで体をギウギウ締めたタイトなロングドレス、ボリュームあるアップの髪型に、リボンや花がついた小さい帽子で登場する。ところが、第1世界大戦後、洋服がガラッと変わる。スカートは短くなり、シルエットは緩やかで、すとーんとしたローウエスト。このカトリーヌの大戦後のファッションが、かわいい。
考えてみれば、ココ・シャネルが登場するのもこの時代だ。女性をコルセットから解放したファッションをつくったことは、よく知られている。女性の服の革命期だったってことか。

jule.jpgいちばん好きなのは、サイクリングシーンの服。ゆったりした丈が長めのボーダーニットと、白のプリーツスカート。首にはストール。よれよれで、びみょーなデッサンだけど、←こんな感じ(マウスで書いてるんですー(T.T))。モノクロ映画なので色は想像でつけてみた。
去年あたりから、服のシルエットがゆるやかになってきた印象がある。ストールも流行ってるし、これは真似できそうである。最近、出番が少なくなった白のスカートがあるので、これに合わせてボーダ-のトップと、麻か綿のストールを買い足してみようかな。

jimu.jpgもう一つ、好きなのが、カトリーヌの男の子ファッション。男装して、ジュールとジムという男友達と駆けっこするシーンがある。ボロっちい服だけど、これがお茶目でかわいい。でっかいギンガムチェックのキャスケット、ダボっとしたセーターとパンツ。このバランスは好きだな。
近ごろ、デニムもスキニーのような細身から、バギーや、ボーイフレンドデニム?とかいう男の子スタイルゆるゆるの形が出はじめているし、良いかもしれない(このカトリーヌを真似をするには、年齢的に苦しいが…(^◇^;))。
数年前に買った、自転車用のデニムのハーフパンツがある。もともと男子用なので、私が着るとだぼっとしている。自転車に乗りやすいように、ポケットとか縫い目とかいろいろ工夫がしてあって、股上深め、機能的なデニムだ。しかし、今まで殆ど出番がなかった。今年は、これを自転車以外に活用してみたい。昨年購入したキャスケットを合わせてみようかな。

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