ひとりサイクリング 初夏の旅

八王子某所~見附橋~南大沢~尾根緑道~町田~すごーく長い下りと、すごーく長い上りを3回ぐらい繰り返し~××田町~八王子某所

走行距離 5.6キロ(メーター狂ってるかも…)
積算距離 848.5キロ

午後、ジムに行こうと家を出た。良い天気である。暑すぎず、風もさわやか。ジムでエアロバイクを漕ぐより、どう考えても、自転車に乗った方が良いんじゃないか?、ふっと頭をよぎる。くるりと家へ引き返し、自転車装備に着替えて、再出発。

mitsuke.jpg今日は「多摩丘陵・里道巡りハーフコース」。丹羽隆史・中村規著『東京周辺自転車散歩』(山と渓谷社)で紹介されているコースだ。次にひとりサイクリングする時は、このコースにしようと決めていた。でも出発時間が午後2時30分と遅かったので、途中でとショートカットするハーフコースにする。

まずは見附橋へ行く。もともとは、大正初期、四谷に建築された橋だ。四谷の道路拡幅工事の際、長池公園に移築された。全貌をお見せできないのが残念。アーチ型で美しい橋だ。長池公園も、煉瓦、石畳と緑を基調にして、橋のデザインと調和している。新緑がキレイだ。近くに瀟洒な結婚式場があったり、ドラマでもよくロケ地に使われるらしい。今日は、GW最後の日。家族連れがいっぱいだった。

oneryoku.jpg南大沢から尾根緑道へ入る。サイクリングでは、よく来る道だ。普段は、鑓水方面へ行くことが多いが、今日は逆。町田方面へ向かう。3月にも来たが、様相が一変していた。一斉に緑が芽生えたような感じ。寒々しい枝枝が、緑のトンネルになっていた。やっぱり、自転車や、家族連れの散歩が多い。
いつもは丘陵が終わったあたりで別の道へ入るが、今日は、その先、尾根緑道の終点(始点)の町田市まで走る。町田市の尾根緑道を走るのは、たぶん初めてだ。丘陵の上の立派な樹木の道とはまた違って、軽井沢の別荘街のような洒落た小道だ。道ばたに小花が咲いて、繊細な枝枝の新緑が影を落とし、木々の間に、おしゃれな別荘風の可愛い家が、ぽつんぽつんと見え隠れする。写真は、町田市の尾根緑道。

尾根緑道を出て、長い下り道に入る。本で紹介していたコースはさらに、町田日野線から一本杉公園、恵泉女子大から多摩センターへと続く。しかし、私は、ここでショートカットコースへ入り、町田の田舎道を走ることにする。
しかし、すぐに後悔した。この道は、ひたすら長い上り道と、下り道の繰り返しである。だって、地図には坂道って書いてないんだもん。等高線まではチェックしてなかったぜ。下ったと思うと、その先に、どこが頂上か分からない上り道が果てしなく続き、クラクラする~。ギアを軽くして、ペダルを回した。3月のひとりサイクリングの時より、きついコースだが、あの時ほどバテバテではなく、気持ちいい疲れである。
途中、農家の人が、家の前で竹の子や野菜を売っていた。自転車なので、小さいところ下さいと500円玉を出したら、おつりがないとかで、大きい竹の子と、蕗と、絹さやをつけてくれた。お、重いぞー。
竹の子の重さに半べそかきながら、長ーい坂を上り、目指していた町を見下ろしたときは、まるで野麦峠から故郷を見下ろした大竹しのぶのように(古いなー)、安堵したのだった…。

takenoko.jpg夕飯に、竹の子と蕗を煮る。アク抜きの下準備のため竹の子に包丁を入れると、さくっと切れた。こんな柔らかな竹の子、はじめてだ。いつもはスーパーで水煮を買うことが多い。アク抜きの手間はかかったが、やっぱり、ぜんっぜんっ違う。香り、歯ごたえ、仄かなえぐみ。これが、本物のおいしさなんだなと思った。苦労した甲斐があったよ(T-T)。絹さやも、味が濃くて、さっと湯がいただけで、そのままパクパク食べちゃった。残りの竹の子は、明日あたり、ご飯にでもしよう。

新緑、竹の子、初夏を満喫したサイクリングだった。今度は、ハーフじゃなくて、完走を目指したいな。

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