8月の映画鑑賞メモ

5日
クリント・イースドウッド『硫黄島からの手紙』,2006年,アメリカ,DVD
12日
マーティン・スコセッシ『レイジング・ブル』,1980年,アメリカ,DVD
13日
松林宗恵『人間魚雷回天』,1955年,日本,wowwowで視聴
18日
アルフレッド・ヒッチコック『めまい』,1958年,アメリカ,DVD
>『硫黄島からの手紙』
イーストウッド、脚本ポール・ハギスコンビにしては、ちょっとダラッとしている。が、今まで観たことがない戦争映画。ヒューマンドラマでもなければ、悲惨なシーンも最小限。何が正義か、イーストウッド監督の全作品を貫くテーマが、本作でも問いかけられている。最近、個人的事情で、硫黄島について思いをめぐらすことがあり、チョットやりきれない気持ちになる。
>『レイジング・ブル』
オープニングでノックアウト。『タクシー・ドライバー』は確かに衝撃ではあるが、私は『レイジング・ブル』の方が、映画的というか、ストーリー、映像、カメラ、音楽…あらゆる面で洗練されていて、好き。
>『人間魚雷 回天』
日本の戦争映画にしては珍しい。ベタなお涙頂戴もなく、戦争はいけないとか、そんな当たり前のメッセージを叫ぶのでもない。死に直面した隊員の心情に焦点を当てることで、「お国のために死ね」という時代の空気、特攻隊員への重圧、ひいてはなぜこのような兵器を生みだす戦争に至ったかを考えさせる。「お世話になりました」。静かに一言残して、回天に乗り込む描写などがリアルだなぁと思った。監督について調べたら、元海軍士官で、僧侶だった…。岡田英二の演技は悪くないが、ミスキャストだと思う。格好良すぎて日本兵に見えないし、薹が立ちすぎ。どう若く見ても、30半ばでしょう。リアリティを失う。
>『めまい』
かつて、当blogで「ヒッチコックは数本見たらもういいや。」と書きました。この作品を見ずに、そんなこと書いてしまって、ヒッチコック大先生、ごめんなさい。\(__ ) ハンセィ。影のあるジェームス・スチュワートもなかなか良い。

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