訃報 エリック・ロメール

11日、エリック・ロメール監督が死去。89才。病名などは明らかにされていない。
http://www.asahi.com/obituaries/update/0112/TKY201001120083.html
日常という舞台で、恋する人の気持ちを見つめ続けた監督であった。年老いても、恋する人への優しさ、作品のみずみずしさはちっとも変わらなかった。2007年『我が至上の愛 アストレとセラドン』を最後に、監督業を引退。同作品は、恋する人間の純粋さ、愚かさ、エゴイズム(ほほえましい)、そして喜びを、現代の小難しい文明や思想を切り離した古典的舞台を借りて、大らかに描いた。ロメールの最後にふさわしい作品であった。
冥福をお祈りします。(-人-)

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