ひとり合宿 in 会津高原

100317daikura.jpg3月初旬の猪苗代合宿で、良い感触をつかめたので、今シーズンとどめのひとり合宿を強行。3月半ばということを考え、まだ雪がたっぷーりありそうで、北向きゲレンデの会津高原だいくらスキー場に決める。だいくらのスクールがロッジも持っていて、2泊のレッスンキャンプ、最終日には国際スキー技術検定を受けるという企画を実施していたのも決め手だった。
だいくらは、中斜面(20-30度)が中心。3月なので雪はさすがにザラメだが、あまり水っぽくなく、堅めで良いコンディション。最高30度ぐらいの長い斜面がいくつかあるので、初級脱出のための練習にも適しているし、中上級者にも満足できるところだと思う。そして、今回、私は、ちょっとしたトラブルを巻き起こしてしまったのだが、スキー場スタッフ、スクールの方にもとても親切にしていただいた。本当に感謝。人の優しさをありがたく感じたひとり合宿であった。

レッスン
最終日に検定を受けることを前提に、レッスンメニューを組んでもらう。
私が受ける国際スキー技術検定は、ゴールド、セミゴールド、シルバー、セミシルバー、ブロンズ、セミブロンズの6段階ある。
コーチに、最初に滑りを見てもらって、どのメダルを受けるか相談。セミシルバー/シルバーを受けることにした。シルバーの検定種目は、10-20度の斜面で、パラレルターン(大回り)、ウェーデルン、シュテムターン。100点からの減点方式で、70点以上がシルバー、60点以上がセミシルバーとなる。
自分では、シルバーは無理かなぁと思っていたのであった。ウェーデルンが出来ないから(爆)。しかし、コーチは、私のフラフラのウェーデルンを見て、目標は高く設定しましょう。と言うのであった。。。練習内容は次の通り。

1日目 シュテムターン、パラレルターン
2日目 先落とし、ウェーデルン、上半身の補正、ズレの小さいターン(緩斜面で)
3日目 ウェーデルン

シュテム、パラレルの課題は、「早く曲がりたい症候群」(ターンの時、直滑降になる瞬間が恐いので、板を無理矢理回してしまう)と、腕を高く構える癖を直すことが中心。先落とし=板をフォールラインに落とす練習、上半身をリラックスさせる練習をする。これは2日目の午後には、良くなったと言われる。

問題は、ウェーデルン。内足のエッジがきちんと立たない、エッジがひっかかる→次のターンの準備が出来ない→手足がバラバラになり、ターンがどんどん崩れていく。体がフォールラインを向かない。。。と、課題が多すぎなのである。急斜面でウェーデルンなんて無理、無理(;_; )( ;_;)…というレベルだったが、コーチは、急斜面で、何度も滑り込ませるのであった。内足を気持上げ気味して、外足加重を意識するようにとアドバイスをもらう。最初は、ターンは崩れっぱなし、恐いから体もフォールラインを向けられないし、肩に力が入り、腕を高く構える癖が出てしまう。しかし、何度もやっているうちに、斜面にも慣れ、フォームは未完成だが、規則正しいリズムをとりながら滑れるようになってくる。そして、検定の緩斜面に行った時には、あら不思議。何とかサマになっていたのであった。
上手い人は、ウェーデルンの時「腰がひねられる」とか、「姿勢が窮屈」と言う。体は正面を向いているのに、腰から下だけ左右にひねる動きをするからである。検定直前の数本の練習で、やっとそのひねりが実感できた。

いよいよ検定
朝、検定コースを滑りながら、ルールを説明してもらう。
検定は緊張したー。あそこは注意しようとか、ここは意識しようとか、いろいろ考えていたのに、全部吹っ飛んでしまって、あっという間に終わってしまった。。。検定が終わった後、スクールの事務所まで結果を聞きに行く。こんな合格発表、何十年ぶりだよ、心臓に悪いよ、もう。
結果はジャジャン。()は検定員のコメント。

ゲレンデコンディション
ザラメ雪の上に、もさもさ新雪。10-20度。

シュテム 74点
(ターン前半の山開きの動作が小さかった、ターン後半の踏み込みがやや足りない、目線が下)

パラレル(大回り) 74点
(ストックをきちんと突けていないところがあった、ターン後半の踏み込みがやや足りない、目線が下)

ウェーデルン 71点
(押し出しが弱い、内足エッジのひっかかり1回、ストックワークは良い)。

100317silver.jpgギリギリで、シルバーメダル合格であった。\(^O^)/。一応、初級卒業ということで良いんでしょうか(←まだ自信がない)。
ちょっと言い訳じみているが、これから検定を受ける人のために。採点のポイントは、一つ一つの動作が正確に出来ているかどうかを見ているみたい。10-20度の斜度というと、シルバーメダルを目指す人にとっては、いつもの練習しているところより、かなり緩やかだと思う。そのため、滑りに余裕ができるけれど、意識しないと、伸びや、踏み込み、シュテムの山開きなどが甘くなってしまう。こういう動作は、ちょっと大きくやるといいみたい。

で、このメダルを持っていると何かいいことがあるかと言うと。
①自分のレベルが分かる。
②自慢できる。
③ヨーロッパでは、シルバーメダル以上はリフト割引があるらしい。

ということで、来シーズンはヨーロッパ遠征かな(笑)。

シルバーまでなら誰でも取れると思う。この私でさえ取れたのだから(5年がかりだが)。次は、セミゴールドになるが、シルバーとゴールドは、検定種目を見ても、段違いの差があるように思う。コーチも、ゴールドはなかなか取れないと言っていた。次は、セミゴールドを目標にしたいが、シニア検定(60才以上の検定)に突入しそうな予感である。

今シーズンはこれで終了。最後の最後に、検定という目標を設定してみたが、合格するために、何をどう直せばいいのか具体的に分かったし、練習も充実した。今日の滑りを忘れずに、来シーズンにつなげたいな。

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