七五三 (冬)

代々の紋付き袴七五三 [26]

七五三シーズン。甥っ子達の七五三の写真をふっと思い出した。

その紋付袴は、三十数年前、祖父が弟のために仕立てたものである。母の話によると、祖父は、男の孫が生まれたら、七五三の紋付袴を仕立てるというのが憧れだったらしい。気合いが入っているので、立派なものである。弟、従兄弟たち、妹の息子2人が着た。再来年あたり、弟の息子が着るだろう。男子の七五三の写真を見ると、着物はみんな同じ。なんか一族の儀式みたいになるつつある(笑)。祖父は、弟の七五三の数ヶ月後に亡くなったが、どこかで喜んでいるような気がする。大切に、代々伝わっていくって、着物の良いところだなと思う。

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