田島屋 まゆこもり

110128mayukomori.jpg葛粉やわらび粉を使った和菓子が好きである。冬はくず湯をよく飲む。くず湯って味(フレーバー)の違いはあるけど、どれもそんなに変わらないなーと思っていた。でも、これは美味しいっ!と思うくず湯を見つけた。それが

田島屋 まゆこもり 
25個入り 1300円ぐらい

群馬県富岡の銘菓。隣街のデパ地下で群馬フェアをやっていた。ふらふらしてたら、店員さんから試食をすすめられ、もっと食べたくなってしまって購入。一番小さい箱で10個入り550円。

富岡と言えば、富岡製糸場。戦後、日本の生糸生産は衰退してしまったが、群馬県は近代以降、製糸・絹織物で栄えた地方だ。その特産である生糸の「まゆ」をかたどっていて、ぽこぽこした形が何ともかわいらしい。これをスプーンで砕いて、70~80ccの熱湯を注いでよく混ぜると、くず湯のできあがり。
大体のくず湯は、スプーンですくうと、トロ~とリボン状に流れ落ちていくぐらいのとろみだが、この「まゆこもり」はもうちょっとしっかりめのとろみで、スプーンですくっても、逆三角形の形でゆっく~りと落ちて、カップに落ちた形が残るぐらい。でも、その名の通り、絹のようになめらかで、しっとりしたとろみである。私が購入したのは基本のプレーン。甘さが超ひかえめで、口に入れると、ほんのり甘さを感じる程度。この独特のとろみとやさし~い、やさし~い甘さが良い。
これだけ究極にシンプルで美味しいというのも他にはないような気がする。同梱されていた田島屋さんのリーフレットによると、添加物なし、原料を吟味しているよう。この当たり前のこだわりが、美味しさの理由かもしれない。

プレーン以外にも、抹茶や生姜、桑の葉フレーバーなども販売されていたが、私はこのプレーンがオススメ。というのは、甘さ控えめ、シンプルなだけに、自分好みでいろいろアレンジできるのだ。私が試したのは、抹茶を少量まぜてといたもの、黒蜜ときなこのトッピング、そして写真の柚子茶トッピングである。どれも、美味しかった(^^)b。まだ試していないが、多分、生姜もイケると思う。でも、やっぱり、そのままで飲むのが一番好き。
寒い日に、仕事や買い物から帰って、これを作って飲むと和むのよ~。

岸朝子選『全国五つ星の手みやげ』(東京書籍)にも選ばれているらしい。箱も千代紙柄で捨てるのがもったいないぐらい素敵。かたちもかわいい。美味しい。お土産にしたら、喜ばれるかも。
お取り寄せもできる>からっ風.com

フォローする