たこや 芋ようかん

秋も深まってくると、食べたくなるのが芋・栗のおやつ。若い頃は、どこそこのモンブラン、かぼちゃプリンがおいしいだのブイブイ言っていたが、最近は、素朴なお菓子の方が好き。かぼちゃあんパン、栗きんとん、栗蒸しようかん、芋ようかん…。

芋ようかんといえば、やっぱり舟和。ですよねー。私は、ここの芋ようかんが大好きで、定番の帰省土産でもある。原材料はさつま芋と砂糖と塩だけ。イモっぽさがなくなるまで丁寧すりつぶされ、練られ、きっちりと押し固められ、口当たりは高級羊羹のようにひんやりとなめらかで、味は上品。見た目も、地味深い黄色がほんのり透き通るようで、箱のなかに整然と隙間なく並べられ、角はピシッとして美しい。垢抜けた東京菓子。

111023takoya.jpgしかし、私のなかのKing of 芋ようかん=舟和の地位をおびやかす芋ようかんに出会ってしまった。それが…

たこや 芋ようかん
2切れ 198円

いつも行くスーパーに並んでいた。千葉県の香取郡多古町にあるメーカーで、こちらも千葉産紅あずま、砂糖、塩のみを使用。
舟和が垢抜けた東京菓子なら、こっちは、田舎のお祖母ちゃんが手作りしてくれたおやつ。つぶし方は粗くて、ところどころ小さいお芋の固まりがあったり、芋の繊維も残っている。柔らかめに固められ、口のなかでほくっほくっーと崩れていく。甘さひかえめ。芋本来の味や食感がしっかりと残っていて、その芋の美味しさが2倍3倍になって口のなかに広がる感じ。舟和もいいけど、私は、この田舎っぽいイモイモした味が好きだな。

東京の片田舎、H王子のスーパーにまで進出したってことは、結構な人気モノらしい。たこやHP、楽天、Amazonでもお取り寄せ可。

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