6月の映画鑑賞メモ

トニー・リチャードソン『マドモアゼル』(1966年イギリス,DVD)。
村人から慕われている女性教師「マドモアゼル」の歪んだ欲望を描いた問題作。彼女の心理はいっさい説明されず。行動、表情(ジャンヌ・モローの演技)、カメラワークのみで表現される。それがあまりにも見事。まだこんな名作に出会えるなんて!。

アラン・レネ『夜と霧』(1955年フランス,DVD)
アウシュビッツ強制収容所の30分程度のドキュメンタリー。言葉を失う。戦後からわずか10年後、製作当時はもっと衝撃だったろう。アウシュビッツが風化しつつあることに危機感を持ち、警告を発している。「ある国の特別なできごと」ではない。同じ人間がこういうことをしたのだという事実を胸にきざむ。レンタルで見たがこれは購入したい。

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