昨年、12月頃に~シュトレン祭り~と称して、いろんなお店のシュトレンを食べ比べていた(おやつの時間「紀ノ国屋 シュトレン」2011年12月27日参照)。シュトレンって一口に言っても、店によってだいぶ違いがあるから、好みのシュトレンを探すのもなかなか楽しい。今年も懲りずにやっちまいました>シュトレン祭り。
グラン・クリュ
とうとう清水の舞台から飛び降りました
グラン・クリュ
シュトレン(約1400グラム)
5250円
グラン・クリュは、私が住むH王子のお隣り、多摩市民がこよなく愛する洋菓子屋。ケーキの水準はかなり高く、純生ロールケーキが大人気。
昨年もここのシュトレンは気になっていたけど、5000円超えという高ーーーい壁に阻まれ、買えなかった。
5000円かぁ…今年も店の前を通る度に足を止めては悩み、22日の夕方にやっと決心して店に飛び込んだら、商品はほとんど売り切れ状態。店内のケース、棚という棚はガラーン…orz。そりゃそうか、この時期だもんね。ダメもとで「シュトレンありますか?」とたずねると、2個だけ残っていた!。パッケージがクリスマスらしくて素敵。長さ30センチ、幅12-3センチ、重さは1436グラム。ずっしり重い。
見るからに手間ひまかけて作られているのが分かるし、とても美味しい。でもこれはシュトレンというより、贅沢なフルーツケーキかなぁ。シュトレンはイーストで膨らませるので、パン生地っぽいややパサッとした独特の食感があるけど、これはそういうイースト菓子っぽさがあまりない。生地は目が詰まってどっしりして、しっと~り、やわらかで、口のなかでほろっと崩れていく。生地はそうでもないけど、シュトレンのまわりを覆っている粉砂糖の層がかなり甘い。フルーツはオレンジ、レーズン、ドライイチジク、ドライいちご、あとは砕いたアーモンド。ラム酒とバニラの甘~い香り。
今まで私が食べてきたのは、パン屋のシュトレンだった。これは、やっぱりケーキ屋さんのシュトレンだなと思う。パン屋のシュトレンとは、別の美味しさを追求している感じ。(一緒に写ってるスノーマンは、唯一いただいたクリスマスプレゼント。ありがとん>Sちゃん。)
リンデ モーン・シュトレン
日本ではめずらしいモーンシュトレン。ケシの実のペーストを渦巻き状にねりこんである。ドイツパン専門店の老舗リンデが、調布のPa●coに期間限定で出店していてたときに見つけた。私もモーンシュトレンの存在は知っていたが、実際に売られているのを見たのははじめて。リンデなら定番シュトレンも食べてみたいところだけど、ここは、モーンシュトレンを買う。
リンデ
モーンシュトレン(400グラム) 1450円
黒いところは、ケシの実と砕いたアーモンド。黒のぐるぐる渦巻きがドイツっぽい感じがする。ケシの実ペーストの味を説明するのが難しいんだけど、あんまりコレといった味はなくて、プチプチとした食感のなかに、ほんのーりと香ばしさと、甘さと、油っぽさ(軽い)が感じられる。香りはミルキーな杏仁豆腐に近い。リンデのシュトレンも、ずっしりと重いけど、ややしっとり、リッチなパン生地っぽさが残る食感。甘いドライフルーツがたっぷり入った定番シュトレンより、甘さ控えめ、あっさりとして、美味しい。ドライフルーツシュトレンは、薄く切って1、2切れで十分だけど、これはいくつでも食べられる。ラム酒も入ってないから、小さな子供や洋酒が苦手な人にもおすすめ。
今年のシュトレン祭りはいろんな意味で大・冒・険だったけど、新しい味にも出会えて、清水の舞台から飛び降りた甲斐もあったよ(笑)。また来年、美味しいシュトレンに出会えるといいな。