コンデジをめぐる悶々

(はじめに)1月頃にまとめようと思って、いろいろ情報収集していた記事が、こんなに延び延びになってしまう。この1~3月も話題のコンデジがどんどん登場しているけど、1月までの情報で書いております

 高級コンデジの進化
お正月あたりにちょこっと書いけど、昨年末に6年ぐらい使ったコンデジを買い換えた。キヤノンIXY900IS→PowerShot/S100へ。
この間にコンデジ市場も大きく変わった。アイフォンやスマホでそこそこのコンデジ並の写真が撮影できるようになったため、コンデジはスマホとの差別化をはかるため、一気に高級化路線が進んだ。高級コンデジとは、私の理解では、
コンパクト、レンズ交換できない、しかし高画質で、絞り優先AEやマニュアルでの撮影、ISOの選択、EV補正など、一眼レフ並に撮影の自由度が高いカメラ
私が6年前にキヤノンIXYを購入した時、例えば、リコーGR、ルミックスLX2、キヤノンPowerShotG7など、ちょうど高級コンデジが注目されはじめた頃だった。とくにGRなんか、趣味性が高くて、単焦点レンズで画質も素晴らしく、デザインもカッコ良くて、カメラ屋に行く度に手にとっては、いいな~ほしいわ~と眺めていたのであった。その後、NikonやらSonyやら、さらに最近ではOlympusやFUJIが高級コンデジに参戦し、激戦状態になりつつある。

 最近の高級コンデジの動向
センサー(撮像素子)の大型化。
普通のコンデジやスマホは1/2.3型。これに対して、高級コンデジは大体が1/1.7型とやや大きめだったが、最近ではさらに2/3型、1型、APS-Cと大型撮像素子を搭載する機種が増え、ついに昨年、一眼レフ上位機種と同じフルサイズの撮像素子を持つSonyのRX-1が発売された。24万円っつう、もはや価格も大きさも私のコンデジの理解を超えた「コンデジ」。
②F値が小さく、明るいレンズが増えた。
広角側でF2.0は珍しくない。PanasonicのルミックスLX7なんて、24-90ミリでF1.4-2.3。 撮像素子が大きくて、レンズが明るければ、従来のコンデジではなかなか出せなかった一眼レフのようなボケも出すことができる。
③高感度でのノイズ低減
高級コンデジなら、だいたいISO1600~ISO3200までが常用可能(カタログ上の数値だけど)。
価格は、下は3万から上は20万以上と幅はあるが、だいたいが4-5万円あたりに集中している。

 さて、何買うかな? 
コンデジの買い換えを考えた時、次は高級コンデジにしようとは決めていた。しかし競争が激しくなって機種が増えれば、画質や機能、使い勝手、大きさなどで、各社各機種でかなり幅が出てくるわけで、一眼レフやミラーレス同様、コンデジでも何を撮影するか、どんな使い方をするかを考えて、機種を吟味しなくてはいけなくなった。
私がコンデジを使うのは、主にブログにUPするブツ撮りと、スナップ。コンデジに求める条件は
①レンズが明るくて、広角が充実。
室内でブツ撮りする時、私は出来るだけ自然光、フラッシュは絶対に使わないのだが、やっぱり光量が足りないことが多い。レンズは明るいほどよし。スナップ写真などは狭い部屋や場所が制限されることもあるので、できれば広角側が充実。
②コンパクト。
センサーが大型化して、明るいレンズ、高画質となると、コンデジとはいえレンズが大きく、出っ張っているタイプが増えている。高画質化を追求すると、小型化が多少犠牲になるのは分かる。しかし、私はサイクリングやスキーにも携帯するので、大きさはポケットに入るサイズ、レンズは沈胴式。これは譲れない。
③操作しやすい。
シャッターチャンスで、ピントは右上あたりで、背景はシャープに、測光モードはスポット測光で、EV補正はうーん+1とか…いう時に(滅多にないけど)、どこのボタンだよっとか悩まずに操作できたらなおよし。

130402powershot.jpg キヤノンPowerShot/S100
条件を満たしてたのが、キヤノンのPowerShot/S100だった。手のひらに余裕で乗るサイズ、重さは200グラム弱。デザインもシンプルで私好み。 センサーは1/1.7型CMOS、1210万画素。 35ミリ換算で24-120ミリ、F2.0-5.9。 ISO感度はオートで80-1600、最高6400。 2011年12月に発売された時から気になってはいたのだが、後継機種のS110が出されて2万円台まで下落したところで購入した。

使ってみた結果、コンパクトで軽くて、使い勝手が良く、満足できる画質。
Blog用のブツ撮りでは、レンズが明るく、多少暗くてとも、手持ちでもブレずに撮影できる。そして寄れる!。カタログによると、広角側で3センチ、望遠側で30センチまで寄れるとのこと。Blogでは、GRANNY SUMITH アップルパイ(2012.12.8)の記事からS100を使用。
スナップも、暗いところ、逆光、夕日など難しいシーンをPモード(カメラが絞りとシャッタースピードを決定)で撮影しても、かなり美しいのには驚いた。ISO1600だとちょっとノイズが気になるが、ノイズが滑らか~な感じ(本日のマジックアワー(2013.1.1の写真)はISO1600)。
前のキヤノンのコンデジでも思ったことだけど、キヤノンは画作りが見た目に近い、柔らかで自然な感じが特徴。コントラストや色合いがキリっとしたメーカーを使っていた人には、キヤノンの画はちょっと地味に感じるかもしれないけど、私はこの自然な画づくりが好きである。
操作性も良い!。レンズの周りにあるコントロールリング。FUNCボタンで、絞り、露出補正、ピント、ホワイトバランス、測光など操作したい項目を選び、このコントロールリングをグリグリっと回すだけで、数値が変えられる。分かりやすい~便利~。最近、他メーカーも真似してるが、このコントロールリングはキヤノンが最初だったと思う。
ちなみに後継機のS110(2012年10月発売)は、タッチパネルでピント合わせや操作ができる点、Wi-Fi機能が付いた点が大きな違い。

6年前に買って今まで使っていたIXY900ISが4万もしたのになー。S100は(かなり安い価格で買ってるけど)2万6,7千円ぐらい、900ISより一回り以上小さくて軽くて、機能は比べものにならないぐらい高度。日本の技術者や企業の経営努力ってすげーな…と、あらためて感動したのであった。

上の写真は2月。長野県の小海リエックスに行く途中。コンビニの駐車場で撮影した朝日。PowerShot/S100、Pモードで撮影。

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