勝負師の血が騒ぐ バックギャモン

バックギャモンというボードゲームがある。歴史があるゲームで、すでに5000年前ぐらいのエジプトで遊ばれており、日本には7世紀頃に伝来し、雙六、盤双六と呼ばれて流行した。ちょっと前のNHK大河『平清盛』にもこの双六が重要な小道具として度々登場してた。今の日本ではあまり知られてないけど、世界中に愛好家がいるゲーム。
ルールは、大ざっぱに説明するとサイコロを2個ふって、出た目の数だけコマを動かせる。15個のコマすべてを相手より先にゴールしたら勝ち。というと簡単そうに思えるけど、敵の行く手を邪魔したり、敵コマを取って振り出しに戻したりすることもできるので、攻め、守り、逃げを同時に考え、さらに相手のコマも読んで、相手が嫌がる手を打っていかねばならない。ただ動かすのではなく、戦略や先を読みながら、出た目でいかに最適なポジションにコマを動かせるかどうかが勝負の鍵になってくる。でも、サイコロの目という運にも左右されるところがこのゲームの面白いところ。なんせサイコロなので、運次第ではたま~に初心者でも上級者に勝てることもあるし、リードしててもゴール寸前のたった1回の悪い出目で大逆転されてしまうなんてこともある。大人から子供まで楽しめるゲームである。

甥っ子はこのゲームが趣味。私はルールを知ってるという程度だったけど、甥っ子の遊び相手をしているうちにバックギャモンの奥深さを知り、だんだん面白くなってきた。甥っ子は父親に鍛えられてこの1年ぐらいでメキメキ上達。半年前に比べると、ホントにいや~な手を打つようになってきた(笑)。で、私はといえば、甥っ子に「ちょっとは強くなった?」と言われる始末
この甥っ子が某バックギャモン団体主催のバックギャモン大会に参加するっていうんで、付き添いついでに、こんな私も初級戦に初参戦してみたよ。実は甥っ子以外の人と対戦するのは初めて、連続3ゲーム以上プレイするのも初めて。前日に入門書を開いてルールと初歩的なコマの動かし方を一夜漬け。こんなんで参加が許されるのか?っつうレベル。怖いもの知らずっつうか、傲慢っつうか…

初級戦はラウンドロビン。3時間、次々に相手を変えながら対戦する。1ゲーム終了するごとにスタッフが次の対戦をマッチング。勝ち・負けにも3段階があって、①相手のコマが1個以上ゴールした状態で自分のコマを全ゴールさせた場合は+1、負けた側は-1。②相手が1個もゴールしていない状態で自分のコマを全ゴールさせるとギャモン勝ちといって+2、敗者は-2。③相手のコマが1個もゴールしておらず、かつ相手のコマが自分の陣地に残っている状態で、自分のコマを全ゴールさせるとバックギャモン勝ちとなって+3、敗者は-3。この総合スコアで順位が決まる。
中級戦以上はスイス式トーナメントで、クロックを使用して持ち時間が決められたり、ポイントが倍、4倍になるダブルキューブを使用したりするんだけど、初級戦では使わない。とにかく相手を変えながら数をこなして得点を稼いでいく。

はじめて知らない方と向かい合った時は心臓バクバク、自分でも「あちゃー失敗したー」と思う初歩的ミスを連発…orz。その後、まさかのバックギャモン負けで惨敗。いくら弱い私でもバックギャモン負けなんて滅多に出ない。すんごい実力差があって、よほど運も見放さない限り。さらにギャモン負けして、スコアは一気に-4に。そんな惨敗に凹んだけど、逆に肝が据わったというか、結果はもうどうでもいいわと諦めたら、緊張がほぐれて後半は地道に持ち直した。

結果はジャジャン
5勝4敗 スコア-1

サイコロに救われたと思う試合もあったし、優勝した人との対戦も運良く避けられたし、正直、実力以上の結果かなと思ってる。連続してゲームしたことで自分の負けるパターンが同じことにも気づく。敵陣地からコマを逃がすのが下手。逃げるチャンスを見極められず、グズグズしているうち敵のコマに邪魔されて出られなくなり、大きく負ける。これは勉強になった。ゲーム数をこなさないと、強くなれないってことよね。

最初は3時間も耐えられるんのか?と心配だったけど、あっという間だった。むしろ物足りないぐらいだったけど、いかんせん目に限界が。目が充血し、渇いてショボショボ。年齢もあると思うけど、どんだけ集中して盤面をにらんでいたのかと。
自分でも意外だけど、勝負師の血が騒ぎはじめた(笑)。負けパターンを攻略してプラススコアを目指し、次の大会も参戦するつもり。でも練習相手がいないし、勇気を出してネット対戦に挑戦しようかな。

バックギャモンのフリーソフトは↓からダウンロードできる。ボードがなくても、対戦相手がいなくても、コンピュータ相手に手軽にゲームできる。対戦レベルが選べたり、指導モードがあったり、棋譜が保存できたり、フリーなのに優れたソフト。
GNU Backgammon

ルール解説、ソフトの使い方の説明は「ニコニコ動画」、ラバーズリープさんの投稿動画が分かりやすい。
【西洋すごろく】バックギャモン入門講座 第1回
(第3回までありますが、まだ続くみたい。)
【バックギャモンのフリーソフト】GNU Backgammonの使い方 1/3
(3/3まであります)

勝負師の血が騒ぎ始めた人はチャレンジしてみてねん。いつでも対戦受付中frown挑戦状、待ってるぜぃ

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