銀座コージーコーナー チーズスフレ

まぁ。なんて庶民的なセレクトなのかしらん。

飲み会で一緒になった30代青年が1年に1回くらいマックが無性に食べたくなると言ってたのだけど、私はマックじゃなくてコレだな…と思ったら無性に食べたくなって買ってきちゃったよ(笑)。

銀座コージーコーナー
チーズスフレ 1個540円

3~4人分ぐらいの大きさでこの価格、美味しいし、コスパは最強
基本のスフレチーズケーキ。口に入れるとしっとり、しゅわしゅわっと溶けていく。チーズは重すぎず、ちょっぴり塩けとさわやかな酸味、甘さは控えめ、ふわっと甘いチーズの香りが鼻にぬけていく。カロリー気にしなくて良いなら、丸ごと食べる自信があるよ(笑)。冒険も芸術性もないけれど、いつも変わらない安心の美味しさっていうのも魅力。
食べきれない時は、小分けにしてラップに包んで冷凍保存。食べる時は自然解凍でオッケ。半解凍ぐらいで食べると、濃厚なチーズアイスのようでこれまた美味しいよん。

思い起こせば。チーズケーキなるものが私が住んでいた地方都市でも出回るようになったのは、小学校高学年の頃。今でこそ、NYチーズケーキとか、ベイクドとか、ティラミスとか、重いのから軽いのまでいろいろあるけど、この頃はスフレタイプとレアチーズの2種類しかなかった。
まずチーズ味のケーキという斬新さに衝撃を受け、特に、しっとりしたスフレタイプの方はそれまで見たことも食べたこともない生地で、最先端ケーキというイメージがあった。出まわりはじめた頃は、チーズがこんな美味しいケーキになるなんて!と感動したものだった。それから中学校ぐらいまで、ケーキといえば、馬鹿の一つ覚えみたいに、このスフレチーズケーキばかり食べていたけど、バブル期に入る頃から、地方でもいろんなタイプのチーズケーキや、チーズケーキじゃなくても、タルトだの、ガトーショコラだの、シフォンケーキだの、小洒落た目新しいケーキが普通に食べられるようになり、次第にスフレチーズケーキはダサいケーキになっていったのだった…。

今食べると、感動的に美味しいってわけでもないし、まぁよく知ってる味なんだけど、なぜだか、たまーに無性に食べたくなっちゃうのよね、このスフレチーズケーキが。しかも、凝ったやつじゃなくて、あの頃食べたような庶民ベーシックなやつ。このコージーコーナーのチーズスフレは、気軽に買える値段で美味しいし、店舗も多くて、食べたいなと思った時に大抵近くに店があるから、つい買ってしまう。
30代青年のマックもそうなのかもしれないけど、子供の頃に喜んで食べたものって、「美味しかった」「また食べたい」という記憶の残骸がどこかに残っていて、大人になっても、たまに味を確認したくなるのかしらね。そうそう、これこれってな感じで。

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