アルチザンパレドオール タブレット

小海リエックススキーの帰り道、清里に美味しいチョコレート屋があるとの情報を仕入れ、寄ってみることになった。
地図とカーナビ頼りに向かうが、お店がちょっと奥まった分かりにくいところあり、案内や看板も出ていない。周辺をウロウロ探し回って、やっと発見。たどり着いたうれしさに、思わずお店の前で
「ここかぁ!」
と声に出したら、近くにいた知らない小洒落たファッションのおじさんが私に向かって
「正解!」 
と指を立てたわ。。。きっと、あのおじさんも探し回ったに違いない。

小さい店内にはカカオの香りが充満し、お客さんがいっぱい。ここは日本では珍しい”Bean To Bar”の店。殆どのチョコレート屋・洋菓子屋は、原料チョコレート(製菓材料専門店で売ってるようなチョコ)から商品に加工しているんじゃないかと思うけど、Bean to Barはショコラティエ自身がカカオ豆から選別し、焙煎し、チョコレートを作るという全工程を手がけているお店のこと。アルチザンパレドオールのショコラティエは三枝俊介氏。店の裏にまわると、小さな工房スペースがあって、焙煎機やカカオ豆をすり潰す装置なんかが並んでいて、チョコレート製作現場を大きな窓から見学できるようになっている。

チョコレート好きの私は、お店の商品を全種類買い占めたいぐらい。悩みに悩んで、Bean To Barの醍醐味がいちばん味わえそうな、単一産地のカカオ豆だけで作ったタブレットチョコレート買うことにした。5種類あったのだけど、勘を頼りにハイチ、ニカラグアチュノ、トリニダードを選択、プラス一緒に行った友だちからホンジュラスを一かけら分けてもらった。わーい

アルチザンパレドオール 
タブレット 1枚800円

珈琲豆が、基本はロブスタとアラビカの二種類だけど、産地によって香りや味わいが異なるように、カカオ豆も同じなんだと知る。どのタブレットも、カカオ豆の風味がどっしりとして美味しいだけじゃなく、それぞれに個性がある。以下は各タブレットの感想。

ニカラグア
説明にウッディーな香りと書いてあったけど、確かに、木のような森のような野性味ある香り。味は、ほどよい苦みで、まろやか。

ホンジャラス
珈琲豆でいうとモカっぽい風味。干しぶどうのような熟成したフールーツのような香りで、口のなかでとけていくうちにだんだんほのかに酸味が広がっていく。

ハイチ
今回食べたなかではいちばんクセがない。香りも甘く、苦みもまろやか。食べやすいけど、あんまり面白味がないかな。

トリニダード
まずスパイシーな強い香りが鼻にふあっとぬける。ビターで、濃厚で、後味にほんのり酸味。いちばん個性が際だったチョコレート。

普通、高級チョコも含めてチョコレートそのものはビターか、スイートか、ミルクかぐらいで、あとは生クリームとか、ナッツやフルーツやお酒といったフレーバーとの組み合わせや、小洒落たな姿形なんかを楽しんでいるわけだけど、このタブレットを食べると、そういうチョコレートがチャラ男に見えてくるわ。いや、私はチャラいチョコも大好きだけど(笑)。このタブレットはもう
チョコレートそのもの、カカオ豆を味わうチョコレートで、
シンプルかつ奥深い

私に新しいチョコレートの楽しみを教えてくれたチョコレート。

アルチザンパレドオールのHPはこちら>アルチザンパレドオール
オンラインショップ>パレドオールオンラインストア
店舗は清里のほか、青山ツイン地下1F、大阪オトカリテ2F。姉妹店は新丸ビル1F、松屋銀座B1F、大阪ハービスPLAZA ENT4F。詳しくはHPへどーぞー。オンラインストアでも購入できるよ。

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