ひとり BAKE OFF チャレンジ~Season1~

BRITISH BAKE OFF

 最近、Amazonプライムビデオでハマってる番組があるのです。イギリスBBC放送の「ブリティッシュベイクオフ」。NHKBSが1月にシーズン1を放映していたので、ご覧になった方もいるかも。

 アマチュアベイカーのコンテスト番組です。マチュアベイカーたちがテーマや課題に沿ってお菓子・パンを焼き、10週にわたって腕を競い合います。毎週、最下位者が脱落していき、最後まで勝ち残った人が優勝ってわけ。
 私もアマチュアベイカーのはしくれ。時間内に決められたものを味良く、見た目も美しく作る難しさはよぉーく分かる。ベイキングはちょっとしたことが失敗に繋がるし、失敗するとリカバリーがほぼ不可能なのよ。おまけに審査員は辛口。審査員は菓子レシピ本の女王メアリー・ベリーと、パン職人大御所のポール・ハリウッド(写真中央のふたり)。出場者たちの焦りや、失敗した時の絶望感、審査員に自信作を「不味い」「好みじゃない」と冷ややかに言われた時の気持ち…分かりすぎてつらいですー(笑)。
  イギリス料理は不味いと言われるけど、この番組を見てると、ベイキングの裾野の広さ、ベイキングの歴史文化の奥深さを感じるなぁ。これ作ってみたい!、私ならこうするな~とか、ベイキング意欲も刺激されまくり。そんなわけで、私もベイクオフの課題に挑戦してみることにしたよ。まずは、Season1からヴィクトリアサンドイッチケーキ、スコーン、コブローフ。

ヴィクトリアサンドイッチケーキ

 イギリスのど定番ケーキ。ヴィクトリア女王が好きだったらしく、女王の名前がついているけど、バターケーキにラズベリージャムを挟んだだけの素朴なケーキ。
 テレビ画面にチラッと映ったレシピを見ると、バター、砂糖、卵、小麦粉、すべて同量。これはバターケーキの王道配合、カトルカール(フランス語で1/4が4つという意味)ですねー。作り方は「自分のやり方で材料を混ぜ、二つの型に分けて180度で焼く」としか書いてない。私は、ふんわりさせるために卵と砂糖をモフモフに泡立ててから粉と溶かしバターを投入。型は一つしかないから分けずに焼いて、焼き上がってからスライスして2分割…(^^ゞ。ジャムは手抜きして成城石井のラズベリージャムを使用。成城石井ジャムはフルーティで甘さ控えめ、酸味もしっかりあってオススメよ。
 カトルカールは、どう作ってもおいしくなる。私のはふんわり、ほろっと軽めのバターケーキになりました。私はコーヒー派だけど、このケーキはやっぱり紅茶だねぇ。

スコーン 

 審査員ポールのレシピのスコーン。イギリスの焼き菓子といったらスコーン。初心者でも失敗しないお菓子だけど…、ベイクオフでは、なぜかベイキング上級者たちが手こずってたのよ。レシピを見て分かった。ポールのレシピは、強力粉を使う、卵・牛乳の水分がかなり多い。これだと生地ベタベタだし、かといってグルテンが出やすい強力粉だから生地をいじりすぎちゃうと、弾力出てサックリしないだろうし。私も、いきなりこのレシピで作れって言われたら、戸惑うなぁ。レシピ間違ってないか?とすら思う。
 どんなスコーンになるのか、気になったので作ってみたよ。粉は、強力粉イーグルを使用。生地はやっぱりベッタベタだった(笑)。できるだけ練らずに、少ない手数でまとめることに注意を払う。

  できたのがこちらです~。自家製カスタードクリームとラズベリージャム添えました~ 。見た目がややツルンとしてて、柔らかめでしっとり、リッチで美味しい~。今まで作ってきたスコーンとはちょっと別物って感じ。やっぱり薄力粉で作るよりは弾力がでちゃうけど、 生地の扱いに気をつけた甲斐あって、 ふかっと軽い食感は出せたかな。スコーンって、粉っぽくゴツゴツ作るものと思い込んでいたけど、こういうのもありなのか~。

 後日、ポールのスコーン動画(↓)を見つけたので見てみたら、ベタベタ生地まとめるために大量の打ち粉を使ってた。そんなに使ったら味とか食感がかなり変わらないか?って…あっ(゚д゚)!、もしかしてその量の打ち粉を前提にした水分多めの配合だったとか? えええー。

コブローフ

 これも審査員ポールのレシピ。コブローフって知らなかったけど、作り方や仕上がりを見るとセミハード系の大型白パンっぽい。
 材料はシンプルで、粉、塩、イースト、水、バター。粉は、準強力粉のリスドォルを使ってみた。加水が控えめ(60%)、こねる前にバターを入れるので、グルテン形成が抑制され中身はやや目が詰まって、サックリした食感に。蒸気を入れて焼成するので皮はパリッと香ばしい。
 これ簡単なのに、おいしいな~。リスドォルも正解だったかも。香りが良いし、こういう淡泊な味わいの食事パンに向くのよね。そのままでも、バターでもジャムでも、サンドイッチでも何にでも合うし、トーストするとさらにサクッとして美味しい。イギリス人が大好きなレモンカードを添えてみたよ~これも自家製だよ~(さりげなく自慢(^^ゞ)。

さて、Season2もがんばってみよー!

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『ひとり BAKE OFF チャレンジ~Season1~』へのコメント

  1. 名前:ゲゲ 投稿日:2022/02/17(木) 11:26:06 ID:4aeb75d4b 返信

    ご無沙汰してます。元気?
    この番組見てました。最近じゃないのでNHKBSじゃなくて、放送を終了したDlifeっていうBSのチャンネルだったと思います。無料だったし海外ドラマを放送してたので結構見てました。この番組はそれぞれの人の制作過程がおもしろかったし、批評とか毎週脱落するとかなかなかシビアでしたよね。全くの素人の私にしては、アマチュアとは言えレシピからデザインから自分で考えて作り上げるっていうのは尊敬してしまいます。パンの伝統があるから、それぞれの家庭とかに受け継がれてるものもあるんでしょうね。Eテレでやってるこの番組の裁縫版の「ソーイング・ビー」も結構好きです。人が何かを作ってるのを見るっていうのが好きなのもしれません。
    同じくDlifeでやっていた「マーサの楽しい焼き菓子づくり」っていう番組も見てました。カリスマ主婦がお菓子を作って紹介する番組でしたが、日本の番組との違いが楽しかったです。こんなの日本では売ってないよねっていうような材料もあっておもしろかったし、やっぱり作り方というか全てが大雑把!日本ではきっちり量って準備されてるのが当たり前だけど、その場で計量カップもろくに換えずに量って作っていくし、その量も何人分作るんだっていうぐらい大量なんです。繊細な作業もしてるけど、日常的に作るには構えずにこれくらいでないとダメなんでしょうね。見れなくなって本当に残念です。
    shimiちゃんもますます腕が上がってますね。写真とっても美味しそう。Season2も楽しみにしてます。

    • 名前:shimi 投稿日:2022/02/19(土) 03:53:09 ID:8515f7245 返信

      こんにちは。コメントありがとうございます!。返信遅くなってごめんなさい。
      おおっ。げげちゃんも見ていましたか。ベイクオフ、盛りだくさんな課題をだされて、それを短期間で準備できるっていうのが凄いなと思います。出演者のプライベートなところもちょっと紹介したりするので、親しみが湧いてきて応援したくなります。「ソーイング・ビー」も時々見てます。お裁縫センスゼロの私から見ると、魔法の手のようですね。
      マーサさんの番組は、以前、wowowか何かで見ました。日本の栗○はるみさんみたいな方ですよね。そうなんですよねー、海外のお菓子レシピはカップと計量スプーンが多いです。しかも日本とカップのサイズが違うという…。アメリカの料理番組って大雑把だし、便利な調理家電や、出来合の食材や調味料バンバン使いますよね。やっぱり日本は「料理は手抜きしちゃだめ」的な感覚が、潜在的にあるのかもしれませんね。素材から丁寧に作るみたいな。家庭料理は大雑把支持派です(笑)。
      Season2、バッテンバーグケーキ、レモンタルトは作りたいな~と思ってます。