自BEER、再び。仕込み発酵編

 アルコールは弱いけど、ビールを醸すのは好きなshimiです、こんにちは!。好きなビールは、ウィートやヴァイゼンとか言われる小麦系ビール。
 3年程前にビール作りを教えてもらって、あまりの美味しさに、何かで集まる機会にみんなで飲めたらな~と自ビールも2回ばかり作ったのですが、コロナ下でそんな機会は皆無になり、ビール作りのテンションもだだ下がり↓↓↓になってしまったわ。コロナ直前に買ったビール材料も作らないまま期限切れで処分というていたらく…。
 しかし、最近になってビール作りのやる気が絶賛復活↑↑↑。きっかけは、行きつけのコーヒー豆屋さんのご夫婦がビール好きで、shimiさんのビール飲みたい~って言われたので←単純ですね。ビールの発酵温度は20~26度くらいが良いので、6月に入ると温度の管理がちょっと厳しくなりますが、ギリギリのタイミングで2回、仕込みました。1回目はペールエール、2回目はスタウトです。今日は、仕込み~発酵までを報告するよ。

 一応断っておきますと、日本ではアルコール1%以上の自家醸造は酒税法により禁じられています。自家醸造はこの範囲で楽しみましょう。

材料と仕込み

麦芽とホップ

 ビールの作り方をざっくり説明しておくと。アルコール発酵は、酵母が糖を分解して、アルコールと二酸化炭素を発生させること。なので、糖がないとアルコールが作れません。
 ビールは麦芽(モルト)を糖化させた麦汁 (ウォート) から作ります。大麦を発芽させたものを麦芽と言いますが、麦芽にはでんぷんを糖を変える酵素がいっぱーい含まれているので、麦芽を、酵素が活発になる温度=65度くらいのお湯につけておくと、麦芽のでんぷんがどんどん糖化されます。これを漉したものがビールの素=麦汁です。で、この麦汁に、ホップを入れて苦みや香りや風味を足し(ホップは防腐剤の役割もあるらしい)、酵母を加えて発酵させていきます。        

 自ビール職人のなかには麦芽から麦汁を作る強者もいますが、私はそこまでの根性はないので、ホップが添加されているモルトエキスの缶詰めを使います。言い換えると、お手軽ビールの素!ですね(笑)。このビール用モルトエキスは、焦げ茶色の水飴状のもので、なめると苦甘いです。これを規定量の水に溶かせば、麦汁のできあがり。ここに酵母を加えて、発酵させます。慣れると、仕込み自体は1時間もかかりません。が、麦汁に雑菌が混入しないように発酵容器や器具を全部消毒しなくてはならず、こっちの方が手間で時間かかるのよ…。

 ビール用のモルトエキス缶は、ネットで買えます。私は、大体ここで買ってます>アドバンストブルーイング。今回仕込んだのは、1回目がブラックロック社のペールエールの素(左の画像)、2回目がマイナーズスタウトの素(右の画像)。仕込んでいるときはブログのことなど頭になく、写真を撮っていなかったので、Black Rock社のHPから画像を拝借しちゃいました(^_^;。

酵母

 ビール酵母には、大きく分けて2種類あります。下面発酵酵母(ラガー酵母)と、上面発酵酵母(エール酵母)です。

 下面発酵酵母は、5度くらいの低温で発酵し、長時間発酵させます。発酵時、酵母は下に沈みます。下面発酵による代表ビールは、ラガー、ピルスナーなど、のどごし爽快スッキリ系。日本の大手ビール会社のビールはほぼほぼ下面発酵です。大きい冷蔵設備があるなら、安定した温度で大量に発酵させられるから、大量生産向きではあるよね。日本ではスッキリ系ビールを好む人多いし。

 上面発酵酵母は、20-25度くらいで発酵し、発酵期間も温度にもよるけど、1週間~3週間くらいと短め。発酵時、酵母は上の方に浮き上がってきます。上面発酵による代表的ビールは、ペールエール、IPA、スタウト、私が好きなヴァイツェンなど。香りが良い、フルーティ、コクがあるタイプです。最近増えてきた小規模醸造所の、いわゆるクラフトビールは上面発酵ビールが多いです。

 家庭で作りやすいのは、圧倒的に上面発酵酵母(エール酵母)。真夏と真冬をのぞけば、常温でできるから。北国なら、冬場にベランダとかで下面発酵もできるかも。私は、作りやすいエール酵母一択。ビール酵母も、上面下面両方ともアドバンストブルーイングで買えるよ。

発酵

 ペールエールを仕込んでから半日後、発酵がちょうど活発になりはじめた頃、すこしだけ動画を撮ってたので、編集してみましたー↓。ピンが甘かったり、画面が暗かったり、ちょっとわかりにくいのですが、 こんな感じで発酵させてます。ビールは紫外線に弱いので、普段はこの上に覆いをかぶせてます。
 このペールエールを発酵させていた時期は5月中旬~6月初頭。仕込みから半日後~2日くらいが発酵の最盛期で、その後は徐々に落ち着いていきました。今回の発酵期間は3週間。本当は14日くらいで、もういいかな~と思ったのですが、次の工程の瓶詰めをする時間がなかなかとれなくて、結局、3週間置いちゃいました。こんな適当でも、なんとかなったわ。
 スタウトの方は、現在、発酵終盤です。あと数日したら瓶詰めできるかも。

続きはこちら
自BEER、再び。瓶詰め編(2023.7.13) 

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