「悪魔」を飼いならしてみたい。

前回の「川崎ローズ」で、すっかり折り紙にはまり、とうとう新しいカテゴリをつくってしまった。折り紙見習い職人shimiが熟練職人を目指して、鍛錬の足跡をつづっていくページ>「折り紙見習い職人」。

100608akuma.jpgぜんぜん関係ないけど、写真を見ながら、この形、どこかで見たなーと。うーん。
そうだ!三尊像だー!\(–;)。

左脇侍「ドラゴン」(紙150) 中央「悪魔」(240) 右脇侍「三ツ首の鶴」(150)

なーんちゃって。

先輩の熟練職人(妹の旦那さん)に「川崎ローズ」を見てもらい、かろうじて合格点をもらう。そして次なる課題が出された。折り紙界では「川崎ローズ」と並んで伝説となっている前川淳による「悪魔」。
さっそく、前川淳「本格折り紙-入門から上級まで」(日貿出版社)を購入。悪魔は上級編の最後に掲載されている。折れ曲がった角、とがった耳、うねった舌、5本指!、尻尾は三角。。。悪魔の特徴が精密に表現されている。折り図を見ても、いきなり悪魔を折る自信はなかったので、とりあえず、中級編で「三ツ首の鶴」、「ドラゴン」などで練習を積み、いよいよ「悪魔」へ挑戦。

テクニックは中級編、「ドラゴン」、「トリケラトプス」と似ており、これをマスターしていれば、それほど難しくない。時間はかかったが、「川崎ローズ」のように、折り方が分からなくて、先へ進めないということがなかった。
難しさは、別のところにあった。悪魔は、菱形のパターンを何層にも重ねて複雑な表情を出している。そのため、一つは、紙の厚みがどんどん増していき、その分、重なるはずのカドや、パターンがズレていってしまうこと。最初は、コンマ数ミリのズレが、パターンが重なり始めると、1ミリ、3ミリ、最終的には5ミリと、どんどんズレ幅が大きくなり、形が崩れていく。
二つめは、パターンを1枚めくっては耳をつくり、2枚めくって羽と尻尾をつくり、反対側にめくっては手をつくり…と、進んでいくので、折り直ししたり、間違ったり、ごちゃごちゃいじると、紙がヨレヨレで破れそうになってくるわ、カドは穴が開き、白くモサモサしてくるわ、きたないだけでなく、最後の方は、とても折りにくい状態になってしまう。キレイに仕上げるなら、折り直し厳禁。一発でキメる。
深夜、3時間ぐらい格闘して、やっと悪魔1号が完成。しかし、できたてなのに、ヘロヘロにくたびれた悪魔だった(涙)。2号はピシッとしていたが、パターンがズレて、最終的には中心が右より、いくら直しても、右向き・右肩あがりの悪魔になってしまった。そして、ようやく、一番まともな3号が完成。3号でも2時間弱。まだ不満はあるが、もう作る気力が残っていない。ぜーぜーはーはー。

紙は240ミリを使用。これでも、手などの細かい部分は、折るのが結構厳しい。熟練職人の先輩は、これを150ミリで折っている。熟練職人への道はまだ遠い。。。 

フォローする