8月の映画鑑賞メモ と、新しいテレビ

久しぶりの映画鑑賞メモ。5~7月、更新もサボってりゃ、映画も1本も見ませんでした。

調子が悪かった我が家のアナログテレビが、4月についに壊れ、そのまま放置していた。8月にようやく重い腰を上げ、悩んだ末に、パナソニック、ビエラV2の46型、ブルーレイレコーダDIGAを購入。同じパナソニックから3D対応のVTシリーズがちょうど発売されたばかりで、V2の価格が安くなったのはラッキーだった。
V2は、黒の階調表現に優れ、コントラスト比が高く、映画を鑑賞するのに適しているというのが決め手だった。映像が、細部までシャープ。色合いにも深みがあって、髪にしても、肌色にしても、空にしても、今までのテレビのようなノッペリ感がない。特に、映画のブルーレイソフトを「シネマモード」で再生すると、実際のフィルム映像にかなり近い感じがする。満足しているが、音だけはフツーのテレビのショボイ音なんだよね。これだけ映像が良くなると、スピーカー付けたくなるなぁ。

テレビも新しくなり、すこし時間のゆとりもできたので、また、ぼちぼちと映画を見はじめる。

ナイト・シャマラン『ビレッジ』,2004年,アメリカ,DVD
映像が美しい。シャマラン得意のアッと言わせるサスペンスだけでなく、悲しみを背負った人のドラマ、慎ましく美しいラブストーリーでもあって、いろんな要素が織り込まれていて、引きこまれる作品である。最初に村の様子が描かれるところで「アーミッシュ」っぽいと思ったのだが、これは多分、監督が意図的にそう演出しているのであって、この計算された演出は見事。ネタ証しの過程はちょっと強引で、ツッコミたくなるところもあり。シガニー・ウィーバー、ウィリアム・ハート、エイドリアン・ブロディなど、脇をかためる役者が良い。

ナイト・シャマラン『ハプニング』,2008年,アメリカ,wowwow
『ビレッジ』が面白かったので、ちょうどwowwowで放送していた『ハプニング』を鑑賞。アイディアは面白いんだけどなぁ。映像も衝撃的だし、前半の謎への引きこみは巧い。でも終盤は良くない。原因を曖昧にして、恐怖を煽ろうという意図なんだろうけど、その割には、説明的な台詞やシーンが多く、くどい。風呂敷の広げ方はキレイだけど、たたみ方がイマイチ。

クエンティン・タランティーノ『パルプ・フィクション』,1994年,アメリカ,DVD
映画ファンとして、今までこれを観なかったのは恥。パルプフィクション=三文小説的な面白さを、時間軸の並べ替え、意味のない日常会話のテンポの良さなど、構成や細やかな演出でさらに面白くしている。ヤクも殺人もへっちゃらな奴らなんだけど、そんな怖いものなしの彼らにも、逃れられない人生の危機はふりかかってきて、半べそかきながら必死に乗りきろうとしている姿がなんか可笑しい。 トイレから出ると必ず災難が待っているトラボルタに(笑)。

ブラッド・アンダーソン『マシニスト』,2004年,アメリカ,DVD
鑑賞中に、「ある映画」を思い起こす。「ある映画」のタイトルを書いてしまったら、ネタばれになるぐらい、プロットが似ている。しかし、作風が正反対なところがおもしろい。主演のクリスチャン・ベールは、本作のために30キロ体重を落としたという。演技もすごいけど、彼がただ走ったり、叫んだりするだけで、もう痛々しくて、目を覆いたくなる..。この体重コントロールは、『レイジンブ・ブル』のデ・ニーロより凄いよ。

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