河口湖一周の旅

kawaguchi.jpgレンタサイクル屋~山梨宝石博物館~河口湖大橋~久保田一竹美術館~大石公園~道の駅かつやま~レンタサイクル屋

走行距離 約20キロ

Sugarちゃんと河口湖へ行く。河口湖大橋を自転車で走ったら気持ちいいだろうなと、河口湖一周サイクリングを思い立つ。
ホテルで紹介してもらったレンタサイクル屋へ行ってみるが、3連休で繁盛してるようで、ガタガタのママチャリが4台しかもう残っていなかった。そのなかでもマシな2台を選び、出発。高低もなさそうだし、ま、いいか、ママチャリで。

まずは、レンタサイクル屋すぐそばの山梨宝石博物館へ。山梨県は水晶の産地で、宝飾品加工が地場産業である。水晶のでっかい結晶、めのうなどの国産鉱物、その他基本鉱物を中心に展示されていた。原石とカットされた石を一緒に見られるコーナーが、興味深かった。パライバトルマリン、アレクサンドライト、スタールビー・サファイアなどの稀少石、宝石の原石は写真で見たことはあっても、実物を見たのははじめてだった
そして、博物館の出口には…ジュエリーショップがっ!。ジュエリーは高価なので、見るだけ~。水晶とか、安い原石も購入できる。私は、水晶コレクションを充実させたいと考えていたところなので、ガーデンクォーツを買った>2400円。水晶に、モスグリーンの苔のような内包物(緑泥石)が入ったクォーツである。透明度が高く、苔の入り方、透明とグリーンのバランスが良くて、一目で気に入った。ルチル、デンドリティックも欲しかったが、お手頃価格は良い物がなかったので、あきらめた。鉱物好き、ジュエリー好きにはオススメの博物館である。

河口湖大橋を渡る。湖を横切るように走るのは、開放感がある。車でも渡れるけど、自転車だと風とか、湖の匂いを感じられるのが良い。写真は、大橋からの景色。今日も曇りで、見渡しても富士山が見えないのだった。

それから、久保田一竹美術館へ。辻が花(もの凄い複雑で微妙な色合いの絞り染め)で著名な染色作家である。着物=和のイメージからかけ離れた東南アジア風の建物、庭にちょっと驚く。アンコールワットのような、南国の森のなかで朽ちていく遺跡のような感じ。でも、一竹の作品が、この環境にみょうに溶け込んでいる。作家本人が建てた美術館なので、思想とか、哲学とか、美意識とか、作品の世界観がこういう地域の文化にあるのかなと感じた。
淡い水彩画、あるいは色鮮やかな油絵。絵画のような染めものである。でも、絹の光沢とか、絞りのシワシワ、でこぼことか、絵画にはない、絞りでしかできない表現なのである。全体に絞りをほどこし、30回も染めるそうだ。気が遠くなりそう…。

またちょこっと走り、河口湖自然生活館・大石公園で一休み。ラベンダーの花がたくさん咲いていて、良い香りが漂う。ブルーベリー狩り、ラベンダー穂刈りが楽しめ、洒落たお土産屋もあって、たくさんの人でにぎわっていた。後で調べたら富士山の絶景ポイントということが分かった。が、その日は雲でぜんぜん見えなかったので、なんでこんな小さい公園に観光バスがわんさかくるのか、不可解であった…。私はブルーベリージュース、Sugarちゃんはコケモモジュースを一気のみして、出発。さっぱりして美味しかったな。

あちこち寄りながら走っているので、まだ半分。ここから先は、路線バスが走っていない。観光スポットもなく、人も一気にまばらになる。緑のなかを、湖をながめながら、ひたすら走りつづける。ロードバイクが、何台か、シャカシャカと私たちを追い越していった。雲が厚くなり、暑さもやわらぎ、涼しい風も吹いてきて、この辺りを走ってるときが、一番爽快だったな。
道の駅かつやまで、休憩。自転車で走っていると気持ち良いが、やっぱり止まると、どどっと汗が出てくる。遅い昼食を取り、湖畔にひろがる芝生で、Sugarちゃんとごろごろ。なまけものの私は、こういうところなら、一日いても飽きないな…なんて考えていた。
休憩後、ゴールまで一気に走る。レンタサイクル屋に戻ったのは16時近かった。半日で20キロ(^^ゞ。寄り道しながら、のんびりと楽しいサイクリングだった。

平坦だし、ママチャリでも余裕で走れる。自転車に乗れるなら、だれでも走れるコースだ。ただ、自転車用の道は、一部しか整備されていない。交通量の多い道路を結構走るので、子供連れはちょっと不向きかもしれない。
いつか、富士五湖めぐりサイクリングをしてみたいなと思った。

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