AFI アメリカ映画ジャンル別ベスト10

先日、夜中にNHKBSを見ていたら、AFI(アメリカ映画協会)による「アメリカ映画ジャンル別ベスト10映画」という番組をやっていた。
当blogで「AFIランキング」を取り上げるのは、3回目。順位についてどうこうというより、映画選びの手がかりにはなると思うので、長くなるが、ぜんぶ紹介しておこう。太字は、これまでに鑑賞した作品。

☆アニメーション☆
1,「白雪姫」(1937)
 2,「ピノキオ」(1940) 3,「バンビ」(1942) 4,「ライオン・キング」(1994) 5,「ファンタジア」(1940) 6,「トイ・ストーリー」(1995) 7,「美女と野獣」(1991) 8,「シュレック」(2001) 9,「シンデレラ」(1950) 10,「ファインディング・ニモ」(2003)

☆ファンタジー☆
1,「オズの魔法使い」(1939) 2,「ロード・オブ・ザ・リング」(2001) 3,「素晴らしき哉、人生!」(1946) 4,「キング・コング」(1933)
 5,「34丁目の奇跡」(1974) 6,「フィールド・オブ・ドリームズ」(1989) 7,「ハーヴェイ」(1950) 8,「恋はデジャ・ブ」(1993) 9,「バグダッドの盗賊」(1924),10,「ビッグ」(1988)

☆SF☆
1,「2001年宇宙の旅」(1968) 2,「スター・ウォーズ」(1977) 3,「E.T.」(1982) 4,「時計仕掛けのオレンジ」(1971) 
5,「地球の静止する日」(1951) 6,「ブレードランナー」(1982) 7,「エイリアン」(1979) 8,「ターミネーター2」(1991) 9,「ボディ・スナッチャー/恐怖の街」(1956) 10,「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985)

☆スポーツ☆
1,「レイジンブ・ブル」(1980) 2,「ロッキー」(1976) 
3,「打撃王」(1942) 4,「勝利への旅立ち」(1986) 5,「さよならゲーム」(1988) 6,「ハスラー」(1961) 7,「ボールズ・ボールズ」(1980) 8,「ヤング・ゼネレーション」(1979) 9,「緑園の天使」(1944) 10,「ザ・エージェント」(1996)

☆西部劇☆
1,「捜索者」(1956) 2,「真昼の決闘」(1952) 3,「シェーン」(1953) 4,「許されざる者」(1992) 5,「赤い河」(1948) 6,「ワイルド・バンチ」(1969) 7,「明日に向かって撃て!」(1969) 8,「ギャンブラー」(1971) 9,「駅馬車」(1939) 10,「キャット・バルー」(1965)

☆ギャング☆
1,「ゴッドファーザー」(1972) 
2,「グッドフェローズ」(1990) 3,「ゴッドファーザーⅡ」(1974) 4,「白熱」(1949) 5,「俺たちに明日はない」(1967) 6,「暗黒街の顔役」(1932) 7,「パルプ・フィクション」(1994年) 8,「民衆の敵」(1931) 9,「犯罪王リコ」(1930) 10,「スカー・フェイス」(1983)

☆ミステリー☆
1,「めまい」(1958) 
2,「チャイナ・タウン」(1974) 3,「裏窓」(1954) 4,「ローラ殺人事件」(1944年) 5,「第三の男」(1949) 6,「マルタの鷹」(1941) 7,「北北西に進路を取れ」(1954) 8,「ブルー・ベルベット」(1986) 9,「ダイヤルMを回せ!」(1954) 10,「ユージュアル・サスペクツ」(1995)

☆ロマンチック・コメディ☆
1,「街の灯」(1931) 2,「アニー・ホール」(1977) 3,「或る夜の出来事」(1934) 4,「ローマの休日」(1953) 
5,「フィラデルフィア物語」(1940) 6,「恋人たちの予感」(1989) 7,「アダム氏とマダム」(1949) 8,「月の輝く夜に」(1987) 9,「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」(1971) 10,「めぐり逢えたら」(1993)

☆法廷ドラマ☆
1,「アラバマ物語」(1962) 2,「十二人の怒れる男」(1957) 3,「クレイマー、クレイマー」(1979) 4,「評決」(1982) 5,「ア・フュー・グッドメン」(1992) 6,「情婦」(1957) 7,「或る殺人」(1959) 8,「冷血」(1959) 9,「The Cry in the Dark」(1988) 10,「ニュールンベルグ裁判」(1961)

☆歴史ドラマ☆
1,「アレビアのロレンス」(1962) 2,「ベン・ハー」(1959) 3,「シンドラーのリスト」(1993) 4,「風と共に去りぬ」(1939)
 5,「スパルカタス」(1960) 6,「タイタニック」(1997) 7,「西部戦線異状なし」(1930) 8,「プライベート・ライアン」(1998) 9,「レッズ」(1981) 10,「十戒」(1956)

まず、ジャンルの分け方がアメリカらしい。「法廷ドラマ」なんてジャンル、日本じゃ成り立たないもん。映画本数少なすぎて…。

どのジャンルでも、納得できる王道作品が上位を占める。これ以外の1位はありえねーだろうというような。そのなかで、ちょっと、私が意外だなと思ったのが、SF4位の「時計仕掛けのオレンジ」、西部劇1位「捜索者」、歴史ドラマ9位「レッズ」。
まず、「時計仕掛けのオレンジ」。SFベスト10で、本作以外は、アメリカ人が好みそうな派手なSFだ。しかし、「時計仕掛けのオレンジ」はかなり異質。反道徳的・反社会的な要素が濃いからである。以前紹介した、AFIベスト100にも、これはランクインしてなかったような。。。
次に、西部劇1位「捜索者」。ジョン・フォード&ジョン・ウェインコンビが上位にくるのは分かる。しかし、日本人の感覚だと、もっと、いかにもな西部劇、「駅馬車」、「荒野の決闘」なんかが1位にくるかなと思っていた。実は、私は「捜索者」という作品はぜんぜん知らなかった(恥)。作品について調べると、ジョン・ウェインが、相当悪そうな役柄らしい。そういう点でもちょっと意外。
「レッズ」は、社会主義国が舞台であり、共産主義思想にシンパを抱く記者が主人公である。アメリカ人は「赤っぽい」のは敬遠するか?という印象があった。体制問題云々を超えて、絶対に信念を曲げないジョン・リードに、ヒーロー像を見いだすのかもしれないな。

そして、自分自身への反省点。
見た作品48本。まずまず見ていると思う。しかし、見てきた作品にジャンルの偏りがあることが分かる。ファンタジー、SF、歴史ドラマはよく見ているが、ミステリー、法廷ドラマ、スポーツ、ギャングなどはサッパリである。。。特に、ミステリー好きを自称していたが、ミステリーと法廷ドラマが手薄すぎ。ミステリーベスト10に、ヒッチコックが4作品入ってるのに、「めまい」しか見てない。以前、AFIベスト100が発表さた時も、ヒッチコックを見てないことを痛感したのに、また同じことを痛感する。。。
そして、映画友だちから、これを見ないのは損!と言われつづけていた作品が3本。ミステリー第2位「チャイナ・タウン」、西部劇第6位「ワイルド・バンチ」、ギャング映画第7位「パルプ・フィクション」。実は「パルプ・フィクション」は、友人から半年前にDVDを借りておきながら、やっと先月に見た映画である(汗)。損どころか、見てなかったのは恥だった。他の2作品も、2年以上前にDVDを確保しているので ヾ(–; 、そろそろ見なければ。
それと、やっぱり1位で、まだ見ていない2作品。西部劇「捜索者」、法廷ドラマ「アラバマ物語」は見ておきたい。「アラバマ物語」は他のAFiランキングでも上位に必ず入っている。

さてと。楽しそうな宿題がいっぱい増えちゃったな(エヘ)。 

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