ルヴァン アップルパイ

今回は世田谷を離れて、渋谷の富ヶ谷にあるパン屋ルヴァン。ルヴァンと言えば、天然酵母・ハード系パンの有名店。1984年創業。ヨーロッパの伝統的なパンの作り方にこだわり、自家製天然酵母を使ったパンを作っているとのこと。パン屋の情報誌を見て、ハード系パン店のオーナーの経歴を見ると、大抵「ルヴァンで修業」と出てくる…。その意味で、日本にはあまりなじみのなかったハード系パン屋の流れをつくった店と言っても過言ではないかもしれない。

111105levain.jpg小田急線代々木八幡駅から7,8分くらい。車がビュンビュンと走る山手通りから、井の頭通りへ入った3,4分のとこ。店内は古い木、煉瓦が剥き出しになっていて、まるでフランスの田舎の農家にでも来たよう。
カンパーニュ、バケットなどハード系のパンが中心。写真は、左からカレンツと胡桃入りのパン、全粒粉100%のパン、カンパーニュ。皮が固くて厚くて、パリッとして、とても香ばしい。中はもっちりというよりは、ねっちりみっちり、どしっとした食べごたえある重い食感。麦の香ばしさに酸っぱい香りがほんのりと混じって、味は旨みが濃く、甘みは弱め、後味に酸味が残る。天然酵母らしいクセが堪能できるパン。酸味のあるパンは、好みがあるかなとは思うけど、私は好き。
いつも、ジャムやチーズ、おかずと合わせても美味しそうと思うのだけど、パンだけでとても美味しいので、おかずを準備したり、トーストする前に、あっという間になくなってしまう。焼きたてが買えた日には、行儀が悪いけれど、即かぶりつく!。H王子までなんかガマンできないもんね。小田急線代々木八幡駅のベンチで、でっかいパンにかぶりついている人がいたら、たぶん私です(笑)。

111105levain2.jpgパン以外にも、おやつとして食べたいパイが数種類並んでいる。季節によって、中味は変わるが、今回紹介するのは、旬のアップルパイ!

ルヴァン アップルパイ
1切れ300円ぐらい
(忘れた…)

パンと同様、パイも野趣あふれる味。一般的なバターたっぷりの甘いパイとは別もの。パイ生地はバタくさくなくてあっさり、でもパイの層は細かく入っていて、ザックザクした食感。酸味の強いりんご(紅玉かどうかは自信がない)を薄くスライスしたものを、生のままたっぷりのせて、焼き上げている。たぶん砂糖はぜんぜん使っていない。ジューシーで、りんごの自然な甘酸っぱさがおいしい。これなら、いくらでも食べられちゃう。りんごの時期が終わらないうちに、また食べたいなぁ。

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