8月の映画鑑賞メモ

いろいろ重なるときは重なるもので更新できずにおります。訪れてくださる方、すみません<(_ _)>。「いろいろ」が落ちつくまでにまだ時間がかかりそうですが、小さい記事からぼちぼち更新していきたいです。

メルヴィル・シェイヴルソン『5つの銅貨』,1959,アメリカ,DVD
音楽映画の名作。コルネット奏者レッド・ニコルスの半生を描いた映画。「5つの銅貨」、「聖者の行進」、「リパブリック賛歌」、「ラグタイムの子守うた」など口ずさみたくなる名曲が次々に登場、音楽シーンも素晴らしい。最初に誰かが演奏しだすと、誘われるように別の人が演奏を重ねていく、音楽の楽しさが広がっていくような作り方。主演は谷啓…じゃなかったわ、ダニー・ケイ。ルイ・アームストロングも本人役で登場。この二人が演奏したら、素晴らしくならないわけがない。特にダニー・ケイとルイ・アームストロングの「聖者の行進」の掛け合い、子役の女の子が加わって3人同時に別のを歌うシーンへシークエンスが素晴らしい。このシーンだけでも心踊り、引き込まれてしまう。
名作にしたのは、感動的な家族愛の物語があってこそ。これがアメリカの理想的家族像なんだろうな。泣かせるところできっちり泣かせるんだよなー、憎たらしいぐらい巧い脚本と演出。でも、正直、私はこういう立派すぎる家族愛には、ちょっと引いてしまう。嫉妬かも。

ダニー・ケイとルイ・アームストロングが「聖者の行進」を歌うシーン
途中でダニー・ケイがルイ・アームストロングの物まねをするところが面白い。


3人同時に別の曲を歌うシーン

ルイ・アームストロング「グッドナイト・スリープ・タイト」
ダニー・ケイ「ラグタイムの子守唄」
スーザン・ゴードン「5つの銅貨」

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