曼珠沙華は罪作り

 曼珠沙華、恋する女は 曼珠沙華、罪作りぃ~
なんて歌がありましたっけね。

曼珠沙華って姿形が華やかで美しいし、あんなに鮮やかな朱色の花って他にない。時には妖艶に、時には可愛らしく、田んぼのあぜ道に咲けばのどかな日本の風景になり、群生すればこの世のものとは思えない幻想的光景になり…いろんな表情を見せてくれる。曼珠沙華は、どぉ?、魅力的でしょ、撮りたいでしょ?と写真家を誘惑する。しかし、だれにでも心許してくれるわけじゃない。実は写真家を選ぶ超高飛車な女で、へっぽこ写真家に対してはその美しさをなかなか写真に収めさせてくれないんである

私も季節がくれば撮影してみるが、何度撮っても難しい。どんな状況下でも、曼珠沙華を1発で思い通りに撮れたらプロとしてやっていけるような気がするよ。
何が難しいって、まず赤い(笑)。前にも書いたけど(2013.11.28「真っ赤だな~♪」)、赤い被写体は宿敵かってぐらい苦手。赤は光のちょっとした加減で写りがガラッと変わってしまって、飛びすぎたり、沈んだり、色かぶりして変な赤になっちゃったり…orz。見た目どおりの美しい赤のグラデーションを出すのが難しい。
そして、華の形が派手、いくつか固まって、ほぼ同じ高さで花をつける。構図や背景、ピントをどこに置くか、絞りなどをよく考えないと、画がゴチャゴチャして、何を撮りたかったか分からない写真になってしまう。曼珠沙華に関しては、下手な鉄砲数撃ちゃ当たる作戦では、良い写真はまず撮れないと思う。

毎年、懲りもせずに曼珠沙華のダメ写真を大量生産してるので、今年は撮影にいく前にハイレベルの写真投稿サイト「PHOTOHITO」にて曼珠沙華の写真をじっくりと鑑賞し、良い!、好き!と思う写真を頭に焼き付けた。それを参考にして、やっと、ちょっとはマシになったかと思う写真が数枚撮れたよ。でも、何だか見たことあるような写真で、面白みがないのよね。はぁー
曼珠沙華は花の時期が短いから、毎年1回撮影できるかどうか。東京ではもう終わり。曼珠沙華に振り向いてもらうには、まだ何年もかかりそうだぜ…。

50mm F10 1/50 EV0 ISO160 WB太陽光

57mm F5.0 1/160 EV-1/3 ISO100 AWB

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