三原堂 塩せんべい

三十数年前、中学校の修学旅行で池袋サンシャイン60の水族館&プラネタリウムを訪れたのですが、今時サンシャイン60に修学旅行生が…来ねぇだろうなぁと、サンシャイン60を見上げながら隔世の感に浸ったshimiです
週1で埼玉出張しているんだけど、池袋経由なので、近ごろは池袋周辺をフラフラしております。

埼玉県出身の旦那に言わせると、
池袋は埼玉の植民地。
だそうよ…。
ま、確かに、池袋駅には、東武東上線、西武池袋線、埼京線、湘南新宿ライン、つい最近開通した副都心線と、埼玉から来る路線が5つもあるから、埼玉県民率は高くなるわな。

そんな大挙して押し寄せてくる埼玉県民が池袋を実効支配してるからかどうかは分からないけど、
池袋の”程よいダサさ感”。
が、私には心地いい。

池袋には、H王子ではお目にかかれないジュンク堂とか、東急ハンズとか、パルコがあったり、そこは憧れの大都会。でも、街もちょうど良い感じに猥雑さと汚さが混ざり合い、昭和の場末感というか、地方の野暮たっい雰囲気があって(特に西口)、デパートや飲食店の敷居も低いから、そんなに気張らなくても都会を楽しめるの。
例えば、H王子から一番アクセスが良い都会は新宿だけど、新宿にお買い物に行くとなったら、H王子市仕様のファッションじゃちょっと厳しい…。よそ行きの服を選んで、化粧もバッチリで出掛けるし、それでも入るのに躊躇うお店もあるぐらい。でも、池袋ならH王子市仕様でほぼOK(笑)。こざっぱりとしてるなら、Tシャツ、デニム、薄化粧程度で、デパートのなかをウロウロしても浮かないわよ

さて。前置きが長くなっちゃったけど。
今日の本題は、ダサいH王子市民も埼玉県民も、昔の修学旅行生もやさしく包み込んでくれる、そんな池袋で見つけたおやつ、三原堂の塩せんべい

三原堂は日本橋に本店がある老舗の和菓子屋で、都内に数店舗展開。この塩せんべいは、東京の手土産ガイドみたいな本によく取り上げられていて、気にはなっていた。電車で池袋のおやつをググっていたところ、池袋駅のすぐ近くに三原堂店舗があることを知り、地図を確認すると。。。そこは飲み屋や風俗店が密集するロマンス通りの入り口近くというディープな場所。
こんなところに和菓子屋がっ
………あったのよ。この辺りは足早に通り過ぎていたから気付かなかったよ。お店はキリッとした佇まいで、中に入ると、すぐそこが夜の繁華街って忘れちゃう。

三原堂 塩せんべい
10枚入り 450円くらい

小さめで、薄いおせんべい。米のつぶつぶ感が残してあって、パリッザクッって感じの食感。醤油もうっすらと塗ってあるから香ばしくて、塩味はまろやか。塩せんべいと言ってもそんなに単純じゃないの、噛むほどに塩のなかにふわっと甘味も広がっていく。塩の甘味なのか、米の甘さなのか。これが後引くんだわー。
塩は、伯方の自然塩とドイツのホワイトクリスタル(岩塩)を使っているとのこと。

上品で美味しいし、これを嫌いな人はまずいないし、日持ちもするから手土産には最適。甘ものが苦手という方へのお土産にもオススメ。見た目は地味かもしれないけど、私だったら、これはちょっと良いものいただいちゃったって思うな。

できれば池袋のディープな繁華街を見物しながら買っていただきたいけど、三原堂、いつの間にか東京駅地下のグランスタにも進出してたよ。東京にお寄りの際は、是非どうぞ~。

店舗案内は、こちらの三原堂本店HPへ。
オンラインショップは、三原堂オンラインショップへ。

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