エレガントファッションで拳銃をぶっ放してサマになるような老い方を目指しているshimiです、こんにちは!。
義母のおしゃれ心
義母89才、もうすぐ90才。昨年秋に体調を崩し、3か月入院。ひとり暮らしが難しくなり、年末にサービス付き高齢者住宅に入所した。
義母は、服にお金をかけることをあまり快く思ってないのかも…と、私はずっと思っていた。義母は持っている服がすごく少ない。春夏、秋冬、それぞれ上下2,3着を着回し。特別な”よそゆき”もなし。出かける時も上着をはおるくらい。ベーシックな良いものを買い、気に入った服を大切に何十年も着ている。おしゃれすることもあまり良く言わなかった。「あの人は衣装持ちよね」とか、「○○さんは、いつもジャラジャラつけているの」とか。だから、私が義母に会いに行く時はいつも地味服万年コーデにするとか、ちょっと違う意味で服装に気を使ってたくらいよ。
ところが、義母に面会に行った時、
服が欲しい
って言うんです。。。 (゚ω゚;ノ)ノ
聞けば、義母の施設では食堂でご飯を食べるのだけど、女性はみなさん小綺麗にしており、義母はいつも同じ着古した服なので恥ずかしいのだそう。そうか~。 義母はおしゃれ心がなかったわけではなくて、今までは人からどう見られるかなんて気にしなくて良い環境にいただけか~。おしゃれ心って、他人の目を意識して芽生えてくるものだものね。今思うと、おしゃれすることを良く言わなかったのも、憧れの裏返しだったのかも。
そんなわけで、外出ができない義母の代わりに、私が服を買うことになったのですが、テーマはズバリ施設のお友達にステキねと言われる服。
恥ずかしくない程度には小綺麗にしたいという義母の気持ちに応えたいし、施設での生活が楽しくなってくれるといいなーという思いもあったので、気合いを入れて買い物に出かけたのですが、思ってた以上に90才オシャレの道は険しかったわ…。
高齢者向けの服をもっとおしゃれにしてほしい。
高齢者の服は、まず機能的であること。これは外せない。首回り、腕周り、お腹周りは締めすぎず、あきすぎず、適度にゆとりがあり、背中や腰が曲がってるので、トップスなら丈はちょっと長め、ボトムスは股上深めが良い。軽い、脱ぎ着しやすい、動きやすい。施設では洗濯機で一緒くたに洗濯されてしまうので、洗濯機でも傷みにくく、シワになりにくい服。
デパートや大きいスーパーのレディス服、ファストファッションなどは、まぁまぁ素敵だけど、こういう条件をクリアする服は殆どない。一方、高齢者を対象としたお店だと、機能性はバッチリだが…
ダサい。
すごくダサい。 (´・ω・`)
強調したかったので2回言いました(笑)。
色はくすんだ色の多色使い、柄物がほとんど。柄は花柄が8割で、あり得ないぐらいダサい花柄。服の形も、どれもこれも似たり寄ったり。例えばカットソーの9割はハイネック、そのうちの8割は衿や袖がメロウ仕上げかレース。パンツも暗い汚い色ばかり。なんですか?、そうしなきゃいけないという法律でもあるんですか?って思うぐらいよ。
このダサ服の洪水のなかで、義母の好み、価格などの条件が加わると、買いたいものなど一つもなくなってしまう。何軒も回って、やっと数枚、気に入ったというよりマシな服を選んだという感じ。 おばあちゃんなんだから、こんなもんで十分だろ…みたいな考えが透けて見える服が多くて、悲しくなる。
高齢になると、外に出られないし、体も不自由になってくるから、趣味とか楽しみも限られてくる。せめて、 快適で、デザインもいろいろ選べて、着ると気分が上がるようなセンスの良い服って作れないんですかねぇ…。
自分としては100%満足とはいえない服をおそるおそる義母に送ったところ、「とても気に入ったわ!」と電話があった。届いた服を広げて見ていたら、掃除に来てくれたヘルパーさんに「素敵ですね」って言われたとのこと。ヘルパーさんは社交辞令かもしれないけど、報告する義母の声は弾んで明るかったし、ひとまずミッション成功 ε-(´∀`*) 。
私は80代になったら、ガーリーな服を着てみたいなぁ。白髪をおさげにして、北欧柄のワンピースとか、タータンチェックのキルトスカート、カラフルタイツなんかいいなぁ。今はそんな服似合わないけど、年を取ったらイケそうな気がする。何の根拠もないけど(^^;。
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