石蕗の花 (初冬)

石蕗や捨てておしまい従順なんか

名を知ればやたら目につく石蕗の花

 石蕗の花(つわのはな)、ツワブキってこんな花です。

 H王子では11月頃から咲き始めます。 日陰でもよく育つらしく、庭の隅っこの方で咲いてたりして、 花のない時期に鮮やかな色の花を咲かせるわりには、世間からは地味で陰気なイメージを持たれている花。今風に言うと陰キャね。
 初冬の季語でもあり、歳時記の例句を見ると「つわぶきはだんまりの花嫌いな花」(三橋鷹女)とか、「狗(いぬ)の子の小便するや石蕗の花」(正岡子規)とか、俳句でもさんざんな扱われよう…(T-T)。

 実は、私がこの花を知ったのはつい最近でして…。ツワブキっていう花なのか~と知った途端、マンションの敷地内にも、道ばたにも、やたらその辺に咲いてるのを見かけるんですよ。いや、正しくは、何十年も前から同じ場所に咲いてたと思うのです、私が見ようとしなかっただけで。よく見ると可愛らしい花なのにねぇ。なんか健気だわ~と愛おしくなっちゃいました。

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